食べる:季節のおすすめレシピ

季節のおすすめレシピ「シシトウ」

「小さな体に大きな栄養」の夏野菜

米「これって辛いの?」。いため物の中に入ったシシトウを見て、息子が恐る恐る聞いてきました。確かに形は赤トウガラシに似ていますが、辛くはありません。
 シシトウはトウガラシの一種ですが、赤トウガラシのような辛味種ではなく、ピーマンと同じ甘味種なのです。ちなみに「シシ」とつくのは獅子面に似ているからだそうです。

 栄養素はピーマンに似て、β─カロテンとビタミンCがとても豊富。β─カロテンは疲労回復に効果があるので、夏バテ解消にはもってこいです。また、動脈硬化の予防にもなるといわれています。このβ─カロテンは油と一緒に調理するとよく吸収されます。

 一方、ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぎます。日焼けが気になる時期は十分摂取しましょう。ビタミンCは熱に弱いといわれますが、シシトウやピーマンの組織は強いので、熱を加えても葉物ほどはビタミンCが壊れません。

 そしてシシトウはピーマンより小さく、中の種も食べられる野菜です。そのままの形で調理できて、栄養を丸ごと取れるのも便利です。β─カロテンとビタミンCを効果的に取るためにも油でいためたり、揚げたりするといいでしょう。

 もう一つ、食物繊維が多いのも特徴です。同じ仲間のピーマンと比べてもたっぷりと含まれています。食物繊維は便通を良くし、腸内のコレステロールを吸着して体外に排出させる働きがあります。

 このように小さいながらも栄養たっぷりのシシトウ。料理の名脇役として、さまざまな料理に使ってみましょう。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『野菜の手帖』(講談社)
『クスリの食べ物』(西東社)
『新食品成分表〈2007〉』(一橋出版)

シシトウの中華風あえ物

シシトウの中華風あえ物

シシトウ ……… 10個(50g)
ミョウガ ……… 1個(20g)
A ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/2
いりごま(白) ……… 小さじ1
しょうゆ ……… 小さじ2
ごま油 ……… 小さじ2

作り方(1人分34kcal)

  1. シシトウはへたの先を切り落とし、斜め半分に切ります。ミョウガは千切りにし、水にさらしたら水気を切ります。Aを合わせます。
  2. 耐熱皿にシシトウを並べてラップをし、電子レンジで1分30秒(500W)加熱します。熱いうちにAであえます。
  3. (2)の粗熱が取れたら、ミョウガを加えてあえます。10分くらい置いて味をなじませます。

撮影:松島均
(JA広報通信8月号から転載)

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