アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」

ミカンの甘さはどう測るの?

ミカンの糖度は光で測る
(C)こぐれ けんじろう・画

光を当てて調べるよ

 ミカンがおいしい季節だね。スーパーの店頭に並ぶ、ミカンの表示をよく見てみると甘さを示す糖度の値が書いてある時があるよ。でも、ミカンには、皮をむいて果実を調べた跡なんかはないよね。どうやって甘さを測っているんだろう。

 果実に光を当て、光が吸収される度合いを測ると、ミカンの甘さが分かるよ。甘いミカンは、果汁の中に溶けている糖分や酸などの成分が多く、光を通しにくい。反対に、甘くないミカンは光をよく通す。

 ミカンの成分が、光を吸収する性質を利用して糖度を測る機械が「光センサー」だよ。ミカンを集めて大きさや品質によって分ける選果場で使われている。1秒間に10個以上のミカンを判別できるんだって。

 ミカンに当てる光は、近赤外線と呼ばれる波長の光だ。この波長の光は人間の目には見えないけど、物を通過する力がある。暗がりを撮影する暗視カメラの照明や、暖房用のハロゲンヒーターなどに使われているよ。この光を使うと、皮をむかずに、中の甘さを調べることができるんだ。

 1本のミカンの木でも、木の向きによって日当たりに差があり、甘さに違いが出る。木の南側の果実は甘さが強く、北側や木の内部の果実は甘さが弱いといわれるよ。光センサーを使うと、見た目からは分からない甘さや酸っぱさが分かるから、それらを区別して売ることができる。買う人は、味の好みに合わせて選ぶことができるのさ。

 ミカン以外のリンゴや梨、桃などの果物でも測ることができるよ。同じ原理で甘さや酸っぱさだけでなく、みつ入りや熟度なども分かる。皮の厚いメロンやスイカなどでも、強い光を当てることで測ることができるんだよ。

 

(取材協力=近江度量衡)

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