アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」

ヤマノイモのむかごの役割は?

むかごは茎が太ってできたもの
(C)こぐれ けんじろう・画

子孫を残すためなんだ

 秋は野山の植物にとっても実りの時期。木に絡まったつるには、アケビやムベなどの果実や、ヤマノイモのムカゴが付いているよ。むかごは、炊き込みご飯にして楽しめるね。

 実はこのむかご、つるにくっついているけど、実や種ではないんだ。ヤマノイモの実は別にある。では、むかごは、どんな役割を持っているんだろう?

 むかごは地面に落ちると翌年の春に芽を出して、ヤマノイモとして育つんだ。つまり、自分たちが増えるためのものなんだよ。

 むかごは、茎の一部が丸く太ってできたもの。これは、土の中にある芋ができるのと同じ仕組みなんだ。だから、芋と同じように芽を出すことができるし、味が似ていておいしく食べることができるんだ。

 ヤマノイモは種でも増えるけど、軽くてあまり養分を持っていない。だから、むかごに比べると成長が少し遅いんだ。その代わり、風に飛ばされて遠くで芽を出すことができる。それぞれ特徴があるんだよ。

 むかごを作る植物はほかにもある。例えばオニユリやノビルなどだよ。オニユリは葉の付け根に、黒いむかごを1つずつ付ける。このむかごを食用にすることはあまりないけれど、むかごから育ったオニユリの球根は、ホクホクとしたユリネとしておいしく食べられる。

 生でみそを付けて食べると、少し辛い"大人の味"がするノビルは、花を咲かせたあとの茎に、夏ごろ小さなむかごがびっしりと付く。これが地面に落ちて芽を出すのはヤマノイモと同じだけど、ときどき茎に付いたまま芽を出していることもあるよ。まるで髪の毛が生えているみたいなんだ。

 野生の植物って、いろいろな方法で子孫を残そうとしているんだね。

 
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