アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」

タケノコは夏も採れるの?

夏に取れるカンザンチク
(C)こぐれ けんじろう・画

種類ごとに旬が違うよ

 直売所に出掛けたら、タケノコの即席漬けを見つけたよ。こりこりしたタケノコとビールの組み合わせが抜群で、ついつい飲み過ぎちゃった。でも、酔いがさめてから考えてみたら、タケノコって春の食べ物なんじゃない? 暑い今の時期でも収穫できるのかな。

 タケノコというのは竹の若芽のこと。実は、竹の種類によって収穫時期が違うんだ。僕らがよく目にする円すい形のタケノコは、日本の竹林に多いモウソウチクさ。収穫時期が3~5月だから「タケノコは春」というイメージが強いのかもしれないね。

 ところが、夏に収穫するタケノコがあるんだよ。鹿児島県などで取れるカンザンチクさ。大名しか食べられなかったおいしいタケノコという意味で「大名竹」ともいわれているんだって。僕も食べてみたいなあ。えぐ味がなくて、そのままいためて食べることができるんだ。

 秋でもタケノコは取れるんだ。切り口が四角で細長いシホウチクは、10~11月中旬に収穫する、まさに「秋のタケノコ」だね。

 数種類の竹を管理して、一年を通してタケノコを生産する農家がいるよ。ビニールマルチを敷いたり、敷きわらをしたり、人工的に収穫時期を早める人もいるんだ。

 タケノコといっても地域ごとの味があるんだね。今、各地で手入れができずに、竹林が広がってしまうことが問題になっているよ。タケノコがよく取れる条件は、ちゃんと竹林の中に日光が当たること。タケノコを取るために、きちんと管理すれば、竹林が荒れて広がることもなくなるよ。僕もそのために、どんどんタケノコを食べて協力するぞ。

(取材協力=高知県中央東農業振興センター、福岡県森林林業技術センター、鹿児島県森林技術総合センター)

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