アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」

ラッカセイの実はどこになる?

土の中で育つラッカセイ
(C)こぐれ けんじろう・画

土に潜って膨らむのさ

 みんなラッカセイは好きかな? 殻をむいて一つ、もう一つと食べてしまう、癖になるおいしさだよね。みんなも知っている「ピーナツ」はラッカセイのことだよ。チョコレートなどと一緒に、お菓子にもなっているよね。ラッカセイの実(豆)は、どんなふうにできるのかな?

 さやに入った豆は、地面の下、土の中にできるんだ。枝からぶら下がるようになるわけではないんだよ。

 まずラッカセイは朝早く黄色の花を咲かせ、花粉が雌しべについて自家受粉する。花がしぼみ、受粉した後、およそ1週間で、豆のもとになる子房の付け根(柄)が、地面に向かって伸びるんだ。どんどん柄が伸びて、やがて土に刺さるよ。

 土の中に3~5センチ刺さると子房が膨らみ、さやができて中に豆を作るんだ。だから、ラッカセイは火山灰土など、水はけがよくて、軟らかい土を好むよ。粘土質などの硬い土は、柄が刺さりにくく、豆ができないんだ。花が落ちる前に土を株元に寄せると、豆のなりがよくなるよ。地中に入ってから70~80日で、みんなの知っている殻の形になるんだ。

 ラッカセイは漢字で「落花生」と書くよ。花が落ちた所の土の中にさやができるように見えるので、そう呼ばれるようになったんだ。

 それでは、なぜラッカセイは土の中で成長するのかな? それには諸説あって、ラッカセイの成長には暗闇と圧力、水分が必要だとか、子孫を多く残すには地中が有利だとか、いろいろいわれているけれど、まだはっきりしたことは分かっていないんだ。

 豆がさやで覆われているのは、種を遠くまで届けるためだよ。大雨や洪水で流された種が、川下や低地にも生育地を広げられるように、さやが種を守っているんだね。

(取材協力=全国落花生協同組合連合会)