アキバ博士の「生き物バンザイ」

人間みたいに動物も風邪ひくの?

せきや熱 出るんだよ

 は、は、はーくしょん。みんな風邪をひいていないかな。人間は風邪をひくけれど、動物って風邪をひかないのかな。特に動物園で見掛けるオランウータンやチンパンジーなど、もともと暖かい地域で暮らす動物たちは、風邪をひいたりしないのかなあ。

 実は、動物園で暮らす動物たちも風邪をひくんだ。せきや熱が出たり、だるそうだったりするよ。中でも、オランウータンやチンパンジーなどの類人猿は、呼吸がぜいぜいしたり、鼻水が出たりするから分かりやすいんだ。

 それに、動物が風邪をひくと、人間と同じように食欲が落ちることが多い。そういう時は、普段よりも奮発して、ごちそうを食べさせ栄養を補給するんだ。みんなが風邪をひいた時も、お母さんが、おいしい物を用意してくれたんじゃないかな。よく似ているね。

 あとは飼育部屋を暖めて風邪薬を与えるんだ。薬は飲み物などに混ぜ、飲みやすくしているよ。とても重症の場合は、注射を打つこともあるんだ。獣医さんが「吹き矢」で打つ場合もある。でも、これは最終手段。普段からいろいろ予防をしているんだ。

 みんなは、風邪の予防にネギがいいって聞いたことないかな。今、チンパンジーの風邪予防でネギが注目されているんだ。1頭に1日平均3本の生のネギを与えている動物園では、昨年と比べて風邪をひく頭数が減っているよ。ネギ効果が出ているんだね。

 でも、ネギを食べてツ~ンとこないのかなあと思うよね。実はチンパンジーは、ネギの苦味や辛味を嫌だと思っていないようなんだ。ネギが好きなんだろうね。ほかにキンカンのはちみつ漬けも食べさせているんだ。動物園の中に生えている薬草のドクダミも自分で取って食べているよ。

 飼育員はいつも、餌の栄養バランスに気を配って、薬に頼らず体の免疫力を高めることを目指しているんだ。ついつい薬に頼りがちな僕らには耳の痛い話だね。みんなも栄養たっぷりの食事で、風邪をひかないようにしようね。

 ふぁ、ふぁ、ふあーくしょん。さあ、僕もネギを食べなくちゃ。

(取材協力=多摩動物公園)