学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

近い消費者との距離―四季菜館(JA直鞍)

新鮮で日持ちがいいと好評の花々
新鮮で日持ちがいいと好評の花々

 新米の時期である。刈り取りが終わった田んぼを眺めながら訪れたJA直鞍「四季菜館」。

 最初に、つきたての米のやわらかな香りが鼻をくすぐった。人気の県産米「夢つくし」である。宮若市の中山間地域を流れる、清らかな川の水ではぐくまれ、ほどよい甘味が特徴の自慢の一品だ。

 玄米の状態で貯蔵・陳列し、1キロから販売し、五分づき、七分づきなど、消費者の好みに応じて購入し、つきたての米を食べることができる。この新鮮な米を求め、遠方から買い付けにくるファンも多いと聞いた。

 かつて農業体験で訪れた農家から、こだわりの米を食べさせてもらい、炊きたての香り、口の中で広がる甘い味に驚いた。そのうえ、農作業の苦労や生産者の米作りに対する思いを知ることで、何気なく毎日食べていた米に愛着を感じたことを思い出した。

 「ここのお花が新鮮で日持ちがいいのよ」と客の声に目を向けると、菊やカーネーション、トルコギキョウ、ユリなどが直売所の入り口に並んでいる。「花を買うなら四季菜館で」と客の口コミで広がっている。

 また、生産者と消費者の意見交換会やイベントを開き、客の意見を聞く機会を設けることで、生産者と消費者の距離感を縮めている。

 直売所が増え続けるなか、消費者の選択肢は大幅に広がっている。その中で、店の個性を生かしたイベントなどで情報を発信し、動き続ける姿勢をとることが消費者を離さないものにする方法の一つだ。

メモ

JA直鞍「四季菜館」
宮若市本城551-1。売り場面積は154平方メートル。年間利用客10万4000人で、販売高は1億1000万円。

大学生記者 福岡女子大学・讃井梨沙さん
大学生記者 福岡女子大学・讃井梨沙さん