学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

熱烈和牛ファン多く―来てみんねかながわ(JAたがわ)

清潔な環境におかれたおだやかな牛
清潔な環境におかれたおだやかな牛

 「かながわ和牛」をご存じだろうか。福岡では珍しい赤牛のブランドで、JAたがわの直売所「来てみんねかながわ」を中心に販売されている。

 この道48年の生産者、皆川信幸さんの肉質へのこだわりと研究への情熱は並々ならぬものがあった。まずは飼料の工夫。皆川さんは牛に米を与える。「米は高いけど、与えれば柔らかい肉質になる」とのこと。今は米粉にして与えるが、以前は炊飯も試したそうだ。

 牛は肉量が多く取れる去勢牛ではなく、全頭肉質が柔らかい雌牛。そして牛へのストレスにも気を使う。おがくずをまき、ふんと発酵させることで床を清潔に保つ。牛舎といえば周辺にまで強烈なにおいが漂うイメージがあるが、皆川さんの牛舎は苦にならない。

 牛のために考え抜いた工夫一つ一つに感心してしまった。これまでの48年の歩みと同じように、これからも努力し発展を続けられるのだろう。

 この牛舎から直売所までは車で3分程度。行こうと思えば見に行ける距離に生産現場がある。かながわ和牛の安全性に信頼を築きやすいと聞いた。売れ筋は100グラム700円のサーロイン。ほかにもロースやホルモンなど各種取りそろえる。

 毎週日曜日はなんと肉の切り売りを行っており、朝8時のオープン前から並ぶ熱烈なかながわ和牛ファンも多いそうだ。もちろん新鮮な野菜も豊富で、品ぞろえは充実している。

 皆川さんは最後に力強く、「自信がある」と語ってくれた。「来てみんね・かながわ」の裏にある生産者の力強い意志を見た。

メモ

JAたがわ「来てみんねかながわ」
田川市大字夏吉1770-3。売り場面積は 169平方メートル。年間12万人が訪れ、約1億8000万円を売り上げる。

大学生記者 九州大学・西水良太さん
大学生記者 九州大学・西水良太さん