学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

地場大豆で絶妙豆腐―旬菜ひろばとまと(JA筑前あさくら)

筑前町産大豆「フクユタカ」100%使用の「高原豆腐」
筑前町産大豆「フクユタカ」100%使用の「高原豆腐」

 「熱々ホカホカざる豆腐はいかが?」

 国道386号を東南に進み筑前町に入ると、ひっそりとたたずむJA筑前あさくらの「旬菜ひろばとまと」がある。朝9時にもかかわらずにぎわいを見せていた。この農産物直売所の自慢の1品は、店内にある豆腐加工所で製造しているざる豆腐「高原豆腐」だ。

 このざる豆腐はいきなり、目で私を楽しませてくれた。湯気が出ているのだ。早速何もかけずに熱々を口へ入れてみた。大豆の奥ゆかしい風味が私の口を所狭しとかけめぐる。スプーンで食べたとは思えないほど、ズシッとした大豆の重量感を感じる。生じょうゆをかけると大豆の甘味が引き立ち、これもまた美味である。

 豆腐を作って4年になる石屋ヨリ子さんとお話をすることができた。その中で、このうまさの秘訣(ひけつ)は筑前町産大豆「フクユタカ」100%使用にあると分かった。

 また、豆腐作りのこだわりは「豆腐は気温や湿度に左右されることが多く、長年の勘を頼りに毎回にがりの配合を微妙に変えている」とのこと。

 これだけ原材料にこだわり、さらに手間を掛けているため、生産できる量は1日に30個が限界だそうだ。しかし、この豆腐を目当てに筑紫野市内から片道20分を掛けて通う常連さんがいるなど、石屋さんのこだわりは少ない生産量の中でもしっかりと消費者の心をつかんでいる。

 特に今の時期には、ざる豆腐をベースに作られた「かく豆腐」が鍋との相性が抜群で、人気を博しているそうだ。冷え込みの続くこよいは、「かく豆腐」と「旬菜ひろばとまと」の取れたて野菜での湯豆腐がお薦め。筑前町産のキズの果汁をかけると、一層味がひきしまるに違いない。

メモ

JA筑前あさくら「旬菜ひろばとまと」
朝倉郡筑前町東小田1650-1。売り場面積237平方メートルで、年間15万人が訪れ、約1億7000万円を売り上げる。

大学生記者 九州大学・松尾尊さん
大学生記者 九州大学・松尾尊さん