学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

ふわふわ“米粉ロール”―めぐみの里(JAみい)

「米粉ロール」に使用されているこだわり卵
「米粉ロール」に使用されているこだわり卵

 最近私は直売所を訪れる機会が多いが、駐車場に所狭しと並ぶ車の台数に毎回あぜんとする。今回訪れた「めぐみの里」もほかの直売所同様、朝から盛況を見せていた。ここの一押しは「めぐみの里」限定販売の「米粉ロール」だ。早速購入して食べてみた。

 これを口にした瞬間、口の中で赤ちゃんにほおずりされているような感覚を得た。思わず目が点になるほどのふわふわ感だ。天神の有名スイーツ店顔負けのふわふわ感が、小麦粉なしで見事なほどに表現できている。

 また、その生地の中に隙間なく詰まった生クリームはあえて甘さ控えめで、生地の甘味を上品に引き出しており、味の足し引きにも抜かりがない。

 この「米粉ロール」の生みの親である福田里美さんとお話しできた。この「米粉ロール」は、地場産の米を有効に利用できないかと「めぐみの里」店長からの相談があり、そこから試行錯誤が始まった。

 米は水分を吸いやすく、ロールケーキの生命線である「ふわふわ感」を出すために「混ぜる時間と混ぜ方を工夫したのよ」と福田さんの職人としての高い技術力とひらめきでこの壁をわずか半年で乗り切り、商品化にたどり着いた。農家が丹精して生産した米、そして直売所と地元パティシエの知恵と努力の融合で誕生した「米粉ロール」は、まさに農商工連携が産んだ傑作と言える。

 だが福田さんはこの成功にも満足はしていないようだ。現在は今話題の「ベジスイーツ」からヒントを得た新商品開発に力を入れているという。

メモ

JAみい「めぐみの里」
小郡市上岩田1076-1。売り場面積約230平方メートルで、年間15万人が訪れ、約1億6000万円を売り上げる。

大学生記者 九州大学・松尾尊さん
大学生記者 九州大学・松尾尊さん