学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

生産の喜びが原動力─豊前市 戸丸英治さん

「これからもさまざまな野菜作りにチャレンジしたい」と笑顔で話す戸丸さん
「これからもさまざまな野菜作りにチャレンジしたい」と笑顔で話す戸丸さん

 今回は、豊前市で米や野菜などを生産している戸丸英治さん(34)を取材した。サラリーマンとして働いていた戸丸さんが農業を始めたのは9年前。最初から最後まで生産の過程に関わることができる農業に魅力を感じ、農業の道を歩むことを決めた。

 しかし、戸丸さんの実家は農家ではなかったため、就農当時はゼロからのスタートだった。

 土地を借り、農業機械を購入するためにサラリーマンと農家を兼業し、さらには新聞配達をして資金をためた。農業のノウハウは本などから学ぶこともあったが、その土地に合った農業のやり方は、JA職員や地元の生産者に教わることが多かったという。

 現在は、従業員5人と協力しながら米や麦以外にもレタス、スイートコーン、ナスなどさまざまな野菜を作り、JAをはじめ直売所やスーパーなどに卸している。

 戸丸さんが最も力を入れているのはレタスで、12月から2月の出荷時期には1日約6000玉も収穫するそうだ。レタスは価格変動が激しく安定した野菜とはいえないが、そのぶん良質なレタスをたくさん収穫できたときには、かなりの達成感を味わうことができるという。

 「作業や経営面で大変な部分もあるが、農業をやめたいと思ったことは一度もない」と力強い口調で話してくれた戸丸さんのような存在は、同じ環境で新規就農を目指す人に勇気と希望を与えてくれるだろう。

 

大学生記者 九州大学 安澤沙織
大学生記者 九州大学 安澤沙織