学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

春を感じる「庄内ふき」 ― 「ふれあい市穂波店」(JAふくおか嘉穂)

新開さんの背丈ほどもある「庄内ふき」
新開さんの背丈ほどもある「庄内ふき」

 道路を挟んだ先がスーパーだというのに、「ふれあい市穂波店」はそれに負けずににぎわっていた。嘉穂牛や筑穂牛のブランド和牛がお手頃価格で販売されるなど、商品展開は多岐に渡っていた。

 直売所は旬の訪れを一足早く感じることができる。「ふれあい市穂波店」に入って春を感じた農産物は、地場の特産品の「庄内ふき」だ。近くに「庄内ふき」の栽培場があると聞き、早速現場に直行した。

 栽培場には集合住宅を思わせる数のビニールハウスが並んでいた。案内されるまま、その中の一つに入った。暑くジメジメしたハウス内に「庄内ふき」がすくすくと育っていた。一般的なフキから連想されるきゃしゃさは全くなく、長さは160センチほどあるそうだ。

 生産者の新開剛さんに「庄内ふき」の魅力を聞いた。「なんと言っても食感。大きく太く育った庄内ふきは、食感がおもしろく、口の中で独特の存在感がある」そんな庄内ふきをさっとゆでて、シーチキンとあえてサラダにすると絶品らしい。私の世代はフキはあまりなじみがないが、そのサラダならきっとおいしくいただけるだろう。

 苦労した点を尋ねると「大きく太いため、フキ自身の重さに耐えられず倒伏しないようにすること」だそうだ。規格外品は、女性グループがつくだ煮に加工し、「ふれあい市穂波店」で販売していた。栽培上の弱点ともうまく折り合いを付けているようだ。もちろん安全面にも気を配っており、農薬はごく少量で生産履歴も徹底している。

 新開さんは「今後は福岡市内の料亭などにも出荷して、このブランドを伝えていきたい」という野心も語ってくれた。

メモ

「ふれあい市穂波店」
「ふれあい市穂波店」は飯塚市椿199の1。盆・年末年始を除き営業している。売り場面積 180平方メートルで、2009年度の利用客数は27万5000人。09年度販売高は2.1億円。

大学生記者 九州大学・松尾尊さん
大学生記者 九州大学・松尾尊さん