学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

米にこだわり製品豊富 ― 「食JAN市場」(JAくるめ)

米粉消費拡大の工夫に努める吉村菜美さんと丹精してひかれた米粉
米粉消費拡大の工夫に努める吉村菜美さんと丹精してひかれた米粉

 食JAN市場は「米」に強いこだわりを見せる。取材したこの日だけで久留米産の白米は6種もあり、米粉を使ったパンやサンドイッチ、米粉のロールケーキといった手作りの菓子も豊富だ。「くるめ」と銘打った久留米産米にこだわった焼酎まで販売しており、米製品はかくもたくさんあったのかと、あらためて驚かされる。

 こだわりはそこで終わらない。食JAN市場と米を語る上で忘れてはならないのが「米粉」。この直売所には店舗に米粉工房があり、米粉を製造するための石臼を設置してある。この石臼は遠くオーストリアのチロル地方から取り寄せたというのだから、米粉へのこだわりに気迫さえ感じる。

 この工房は「お客さんに地元産の米をたくさん食べてもらいたい」という米の消費拡大や地産地消を目的に導入された。現在はまだ普及段階とのことで、「まずは米粉で作った加工品のおいしさを知ってもらいたい」と試食もできる「米粉祭り」というキャンペーンも随時行っている。

 この直売所で働く吉村菜美さんは、米粉の使用は何も難しいことではないという。小麦粉と同様に使える上、小麦粉に比べ「粘りや膨らみが少ないので非常に使いやすい」と、米粉への愛情たっぷりに語った。

 もちろん、野菜や果実も地場産にこだわり、毎週金曜日は1人3点限定でホウレンソウや水菜などが50円引きで提供され人気を得ている。

 食と農の発展を考えたとき、重要なのは食JAN市場の米をはじめとした地産地消活動のように、地に足の着いた取り組みなのかもしれない。

メモ

「食JAN市場」
久留米市御井町2176の1。2009年度販売高は1・16億円で年間利用者数は11万4000人。

大学生記者 九州大学大学院・西水良太さん
大学生記者 九州大学大学院・西水良太さん