学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

温かい雰囲気 大切に ― 「ゆめ畑太宰府店」(JA筑紫)

客の意見を取り入れながら作る「とりこっこ」の弁当
客の意見を取り入れながら作る「とりこっこ」の弁当

 春寒が次第に和らぎ、樹木の芽吹きからも本格的な春の訪れを感じる季節。太宰府天満宮へと続く、朱塗りの朱雀大橋を渡り、私が向かったのは「ゆめ畑太宰府店」。最初に迎えてくれたのは、「いらっしゃいませ!」の元気なあいさつと、田中豊店長以下、赤いエプロン姿の販売員の明るい笑顔だった。

 「この直売所のお薦めは」との質問にも、次から次へと弾むように答えが返ってくる。新鮮でみずみずしい季節の野菜はもちろん、太宰府産のコーヒーやお菓子、そして直売所の隣「うめこっこ」で作られるお総菜など、その種類は幅広い。

 早速、「うめこっこ」をのぞいてみた。ちょうど、予約注文の弁当作りの最中で、室内には色鮮やかな弁当が並べられていた。メニューは、鶏がらスープで炊いたこだわりの鶏飯を中心に、年齢や性別、行事などを考慮して決めるそうだ。

 特徴はなんといっても取れたての新鮮な野菜。全て太宰府近郊で生産され、直売所に出荷されたものだ。味付けは 客の意見を取り入れながら今に至っている。地域で作り上げる、店全体の取り組みが垣間見えた。

 しかし、ゆめ畑太宰府店の大きな特徴は、人と人の関わりが感じられるという点だ。近くに来れば必ず立ち寄るという浪江エミ子さんは「ここの販売員さんはとても優しい。私が元気をもらっている」と話す。

 店内では、出荷にきた生産者にテキパキと対応する姿や、お客さんに対する気配りが見て取れた。販売員の、明るく元気、それでいて春のような、どこか温かな雰囲気は確実に伝わっていた。

 「皆さんの元気の源は?」と販売員に聞いてみた。「野菜からパワーをもらってます!」なるほど、販売員みんながここの野菜のファンなのだ。野菜が生み出す、生産者と販売員、消費者の新たなつながりがゆめ畑太宰府店にはあった。

メモ

「ゆめ畑太宰府店」
太宰府天満宮から徒歩5分のところに設置。売り場面積175平方メートル。年間利用客数23万5000人で、2009年度の販売実績は3・1億円。

大学生記者 福岡女子大学・讃井梨沙さん
大学生記者 福岡女子大学・讃井梨沙さん