学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

『じゃがいもまんじゅう』 次代に伝えたい味 ― 「よらん野」(JAふくおか八女)

エトキ八女地域の伝統的なおやつ「じゃがいもまんじゅう」
八女地域の伝統的なおやつ「じゃがいもまんじゅう」

 「明るくキレイになった!」。そう話すのは、1日にリニューアルオープンしたJAふくおか八女の「よらん野」に足を運んだお客さん。籠の中には、地元特産の「あまおう」や「八女茶」、みずみずしい野菜に、肉や魚、色鮮やかな花、まんじゅうが入っていた。「ここのおはぎは全部おいしい」と絶賛し、大量のまんじゅうとおはぎを買って行った。

 「ここ八女地域は餅・まんじゅうの文化が根強い地域だ」と平嶋義弘副店長は語ってくれた。中でも、農作業時のおやつによく食されてきた八女に伝わる「いもまんじゅう」。

 早速、「じゃがいもまんじゅう」を購入し、食べてみた。見た目は、ごろんとして淡い色をした質素なものだった。口に入れた瞬間、印象が一変。しょうゆで煮たジャガイモを丸ごと、小麦粉と団子粉をぬるま湯で練った団子で包み、蒸し上げたもので、ジャガイモの味と団子のうっすらとした塩味のバランスがとても良い。季節によっては、ジャガイモがサトイモに変わるという。

 今では、若い世代の人たちは、「じゃがいもまんじゅう」を食べる機会が少なくなったとのこと。沖縄出身である私は、帰省時に沖縄の直売所へ行くことがある。そこには、サーターアンダーギーという昔から伝わるお菓子がある。小さい頃祖母から作ってもらった大好きなおやつである。観光客の人たちにも人気があるお土産品だ。

 今回直売所を訪ねて、新鮮な野菜や肉、魚に出合えるだけではなく、食べものを通して、地域の文化に出合える楽しみがあることが分かった。その食文化を直売所から、若い世代の私たちに伝えていってほしいと強く感じた。

メモ

「よらん野」
1日リニューアルオープンし、売り場面積を拡張。年中、地場産の農産物や加工品が並ぶ。2010年度販売高は約1億円で、年間利用客8万5000人。

大学生記者 福岡大学・堀川大さん
大学生記者 福岡大学・堀川大さん