学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

「新鮮 常連が愛し支える」 ― 「椎田地区ふれあい市」(JA福岡豊築)

テントでにぎわう椎田地区ふれあい市
テントでにぎわう椎田地区ふれあい市

 自転車やバイクが、頻繁に車場を行き交う。そんな「椎田地区ふれあい市」に来るのは、地元のおじいちゃん、おばあちゃんたち。

 「ここには週3回来てるんだ」。そう言うのは70代のおじいちゃん。「朝の運動でここまで2キロの道のりを自転車で通い、買い物をして帰るのが習慣なんだ」と生き生きと語っていた。

 さらに、週3回通っている60代のおばあちゃんは「ゆっくり見られるし、何より地元の物で新鮮なのがいいわよね」と語る。車がない彼女にとって、歩いてすぐ来ることができ、ゆったり見られるこの店は、買い物の強い味方となっている。

 そんなお客さんを出迎えるように、外のテントには、色とりどりの野菜や果実が販売されていた。こじんまりとした店内ではあるが、野菜や果実、魚と一通り欲しい物をそろえることができる。豆の産地ということもあり、今はグリーンピース、スナップエンドウ、ソラマメなど5、6種類の豆が所狭しと並んでいた。

 広い店内に大量の商品が並び、輸入した大量の商品を安く売るスーパーもある。しかし、この「椎田地区ふれあい市」のように、決して広くはないが、地元で生産された物を売る直売所があり、地元の人がそれを買っている様子から、安さばかりを重視してきた自分に気づく。自分はどんな店を選び、どんな商品を買うのか、消費者としてどう在りたいか、考えるきっかけをもらった。

 常連客の方々に愛されて支えられている「椎田地区ふれあい市」。高齢者にとって、何でもそろう「ご近所の安心、新鮮の店」となっているようだ。

メモ

「椎田地区ふれあい市」
地場産の菜種を使い、昔ながらの製法で作った一番搾りの菜の花油が人気。2010年度売上高は約1.4億円で利用客数16万人、客単価875円。

大学生記者 福岡女子大学・濱田翔子さん
大学生記者 福岡女子大学・濱田翔子さん