学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

畜産堆肥使い甘い野菜-伊都菜彩(JA糸島)

1ヘクタールを超える畑を後ろに立つ古賀さん
1ヘクタールを超える畑を後ろに立つ古賀さん

 広大な畑の中で明るく出迎えてくれたのは、古賀勝俊さん(65)。JA糸島「伊都菜彩」の出荷者で、キャベツをはじめとする多くの葉物野菜を生産している。

 青々とした野菜が畑いっぱいに広がり、その広さは1ヘクタールを超えるという。冬場に向けてキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタスなど。珍しいものだとレタ菜(レタスとして食べられるハクサイ)、ロメイン、トレビスなど、その数10種類にも及ぶ。

 古賀さんが工夫しているのは「人が作らないものを作ること、多く出荷されないときに出すこと」だそうだ。

 しかし、その野菜が売れるかどうかは消費者の声や情報が必要となる。そこで、種苗会社から本を取り寄せたり、新しい野菜に関する情報を消費者から聞いたり、古賀さんの野菜を使用しているレストランへ食事に行ったりして、試行錯誤しながら生産量や品目を調整している。

 また「古賀さんの野菜は甘い」と評判の背景には、土づくりのこだわりがあった。畑を数反休ませている間に畜産農家と連携し、牧草を植えている。その代わりに堆肥をもらう。このようにして、古賀さんの野菜は人との連携や自然を生かした工夫で育ったものだ。「失敗や苦労も多いが、野菜が好きになった、子どもが野菜を食べるようになった、などと消費者からの声が励みになっている」と話してくれた。

 まず消費者の健康を考える古賀さんの真しな姿勢が商品の信頼を生み、「伊都菜彩」をより活気付けているのだと感じた。

メモ

「伊都菜彩」の広い売り場には、漁港直の新鮮な魚介類や地元産肉類、菓子やパンなど豊富にそろっている。2010年度販売高は約34億円、年間利用客数126万人。

大学生記者 福岡女子大学・小牧茜さん
大学生記者 福岡女子大学・小牧茜さん