トウガン調理法も伝授-よらん野(JAふくおか八女)
瀬戸さんが育てたトウガンときれいに盛りつけられた試食用トウガンの煮物
直売所の楽しみの一つに、生産者との触れ合いがある。開店直後に行くと、取れたての野菜や果実を店頭に並べている生産者に出会うことができる。
今回、JAふくおか八女「よらん野」で、トウガンを店頭に並べている瀬戸さきみさん(62)に会うことができた。瀬戸さんは、得意のトウガンやスイカなどつる性の植物(かずらものというようだ)を、ほぼ毎日持ってきているそうだ。食べ方を紹介して、買ってもらえるのがとてもうれしいと話していた。
よらん野では試食コーナーが充実している。店内に調理施設があるため、直売所ならではの野菜を食べさせてくれる。珍しい野菜や見たこともない野菜も、ぜひ手に取ってもらいたいという願いを込めて、試食を作っているそうだ。
トウガンの前にも、きれいに盛りつけられた試食が置いてあった。実際に食べてみたが、こんぶだしとしょうゆで味付けされたトウガンは、甘く優しい味がしてほっこりとした。おいしいおいしいと言って、手を伸ばす客の姿が印象的だった。
ただ野菜や果実を買うだけでは終わらない。生産者との触れ合いや、おいしい調理法を教えてくれる直売所がここにはある。
メモ
今年4月にリニューアルし広くなった「よらん野」店内には旬の果実が豊富。2010年度販売高約1億800万円、年間利用客数8万6000人。