学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

生産者の工夫いっぱい-上津の里(JAくるめ)

にこやかにほほ笑む野村さん
にこやかにほほ笑む野村さん

 農産物直売所には生産者のこだわりや工夫が詰まっている。JAくるめ「上津の里」に出荷している野村ミサ子さん(64)に話を伺った。

 野村さんは柿やスモモを中心に果樹を栽培している。こだわりは化学肥料や化学農薬を使わず、できるだけ自然なものを使うことだ。野菜や果実の消毒には育てている柿を利用しているという。それはどういうことだろうか。

 柿を発酵させて柿酢を作り、トウガラシを混ぜた手作りの消毒剤を使用しているのだ。身近にあるものを余すことなく利用するという先人の知恵だ。

 野村さんの売り方にも驚かされた。この「上津の里」以外の直売所などへも出荷しているが、出荷物は店の特性によって分けているそうだ。道の駅など観光客が多く訪れる所は高くても形が良い商品を置いた方が売れ、地元の人がよく利用する直売所には多少形が悪くても安い商品の方が売れると話していた。

 人の良さそうなおばちゃんかと思っていたが、立派な商売人だ。

 ただ商品を買うだけでは分からない生産者の物語が直売所には確かにある。その物語を聞くことができ、直売所に来た価値がぐっと高まった。

 

メモ

「上津の里」日曜日は50円引き野菜dayを開き、多くの客でにぎわっている。2010年度販売高3966万7000円、利用客数4万8000人。

大学生記者 九州大学・古山弘己さん
大学生記者 九州大学・古山弘己さん