学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

新鮮野菜 データが活躍-愛菜(あいさい)市場(JA福岡市東部)

はつらつとした吉浦さんと新鮮野菜
はつらつとした吉浦さんと新鮮野菜

 西鉄和白駅から徒歩3分のJA福岡市東部「愛菜市場」へ行った。午前9時30分オープンの店内は、すでに客でにぎわっていた。愛菜市場開設時から野菜を出荷し続けている、吉浦東彦さん(69)に話を伺った。

 サラリーマン退職後、本格的に農業を開始した。吉浦さんのモットーは、「野菜は作る人の足音を聞いて育つ」だ。暑い日も寒い日も畑に通い、野菜の生育状態を確認する。

 吉浦さんにとって農業の目的は健康だ。退職後も畑に通うことで規則正しい生活が送れ、新鮮な野菜を食べることができる。

 「農業は脳業」と話す吉浦さんのこだわりは、細かくデータを取り、常に計画性を持って野菜を育てることだ。作業日誌兼データベースでもある黒い手帳には、播種(はしゅ)や施肥をいつ行ったか、生育状況はどうかなどが細かく記されている。現在は1シーズンに約30種、年間を通し50種程度の品目を出荷している。限られた売り場で商品がかぶらないように、データを元に作付け時期をずらす工夫をしている。

 そんな野菜の評判を、売り場で聞いてみた。例えば、ニンジンは他と比べて香りも甘さも格段に良いという。パッケージも奇麗にしてあり、人柄がにじみ出ていた。この日、出荷されていたハクサイの漬物も昔ながらの優しい味で、懐かしい感覚にとらわれた。

 

メモ

「愛菜市場」は志賀島産の手作りジャムとつばき油がお薦め。2010年度販売高は約3900万円、年間利用客数5万6000人。

大学生記者 日本赤十字九州国際看護大学・内田安貴さん
大学生記者 日本赤十字九州国際看護大学・内田安貴さん