学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

手間惜しまず土づくり-JA福岡大城 アスパラガス農家 水落晃さん(36)

アスパラガス作りはやりがいがあるという水落さん
アスパラガス作りはやりがいがあるという水落さん

 今回はJA福岡大城のアスパラガス農家・水落晃さん(36)に話を伺った。

 JA福岡大城管内は、古くからきのこの生産が盛んで「きのこの生産の際に排出される使用済みの菌床を、アスパラガスの土づくりに生かせないか」と、本格的な取り組みが始まった。そのまま捨てれば産業廃棄物だが、この地域ではアスパラガスの生産に不可欠な存在となった。

 大木町の土壌は、栄養豊かで粘土質のため、アスパラガスのような水はけのよい土を好む作物には不向きだ。そこで、土壌の上におがくずを敷くことで、水はけが良く、豊かな畑が出来上がった。また、除草軽減のメリットもあった。

 生産が最も忙しいのは夏。朝夕1日2回収穫が行われるが、ハウス内は40度近くにまで上がるため、作業は大変だ。それでもこの仕事がやめられないのは、手間をかけた分、収量を多く出すことで成果が得られるからだと水落さん。目標は10アール当たり3トン。加えて、品質が良い物を出すことができた時に、やりがいを感じると言う。品質が良いというのは、栄養価が高いということで、色や形も良い。

 最近ではグリーンの他、ホワイトや紫の生産も盛んに行われているようだ。目でも楽しめる食材は、料理や食事を一層楽しくしてくれる。これからしばらく味わうことは難しくなるが、2月になれば一足先に春の訪れを告げてくれるだろう。

 

九州大学・農学研究院 櫻木公仁子さん
大学生記者 九州大学・農学研究院 櫻木公仁子さん