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品質に自信 伝統誇る-JA北九 大葉春菊出荷組合組合長 稲光進さん(43)

大葉春菊を収穫する稲光さん
大葉春菊を収穫する稲光さん

 皆さんは大葉春菊という野菜をご存じだろうか。あまり食卓に出ることのない野菜だが、高級フグ料理店の間では評判の野菜だ。今回は、北九州市で大葉春菊を栽培している大葉春菊出荷組合の組合長の稲光進さん(43)を取材した。

 大葉春菊とは、北九州と下関の一部でしか栽培されていない40年以上もの伝統を誇るご当地野菜。あくが少なく苦味がないのが特徴だ。フグの味を邪魔しないため、古くから高級フグ鍋のお供として認められてきた。春以降は、サラダとして生で食べると非常に美味である。

 栽培は、化学肥料に頼らない土をつくることから始まる。しかし、土の質がよければ雑草も勢いよく生える。草取りは手摘みでするため、いい土をつくればその分苦労するという。

 また、虫や病気に関しても農薬をなるべく使わないように、初期防除に細心の注意を払う。最も注意しているのは水の管理だという。水に弱いため、蒸れたりすると色が変わってしまうからだ。

 品質に絶対の自信がある大葉春菊だが、地元の消費者には認知度が低く消費量も多くないという。しかし、品質が高いためコアなファンは多い。そういったファンの人に満足して食べてもらうだけで十分だという。素晴らしい野菜だけに、伝統を絶やさずに生産を続けてほしい。

 

大学生記者 九州大学・植井勝也さん
大学生記者 九州大学・植井勝也さん