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品質に"絶対"の自信─JA糸島 花卉販売委員会委員長・富永英明さん(42)

花の出来に満足な富永さん
花の出来に満足な富永さん

 今回は、JA糸島花卉(かき)販売委員長の富永英明さん(42)にお話を伺った。

 就農して22年。150坪のハウスでスプレイマムという菊を作り、福岡花市場に卸している。主に仏壇の供花として用いられるそうだが、小ぶりの花が1本の茎にいくつも付き、私の菊に対するイメージを覆すかわいらしさだ。季節により品種を替え、白・ピンク・黄の3色を育てる。

 土づくりにこだわり、畜産肥料は使わずに、草や菌など有機堆肥を用いて、1作ごとに土壌分析を行う徹底ぶり。また、むらができないよう水をやり、ハウス全体の生育がそろっているときに幸せを感じるそうだ。

 福岡県は、愛知県に次ぎ全国2位の菊の生産地。近年の輸入花の参入に「鮮度と日持ちでは負けない」と意気込む富永さん。出荷情報を基に花摘みをし、より新鮮な状態でせりに出せるよう気を配る。家庭で水管理を行えば1カ月は持つという。

 今後の目標は、年間100万本出荷すること。菊を中心に生産拡大を目指す。

 取材後、白とピンクのスプレイマムを頂いた。蕾(つぼみ)を一つも逃さないよう、丁寧に水切りをして生けた。いつもより5分早起きをし、毎朝水を替える。日に日に膨らみを見せる蕾がいとおしくて仕方がない。明日この蕾は開くだろうか、開いたらこの花瓶じゃ窮屈かな……。花がある暮らしは、就職活動で荒れた私の心を優しい気持ちで満たしてくれた。

 

大学生記者 福岡女子大学 田中丸あいさん
大学生記者 福岡女子大学 田中丸あいさん