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6次化へ担い手増を─JA福岡市 礫耕トマト部会部会長・富永孝文さん(39)

トマトを見つめる目が優しい富永さん
トマトを見つめる目が優しい富永さん

 授粉のための蜂が飛び回るハウスで、JA福岡市礫耕トマト部会・部会長の富永孝文さん(39)にお話を伺った。

 父親の後を継ぎ、就農して7年目。甘味があり食べやすい「賛美」という中玉トマトと、「フルティカ」というミディトマトを作っている。取材時は太い茎に青い実がいくつもついている状態だった。

 礫耕栽培は、水耕栽培の一種。土の代わりに軽石を敷き詰め、水を循環させて育てる。シートをめくると、軽石にしっかりと根が張っていた。天候に左右されることがなく、汚れも少ないので、「ハウス内に寝転がり昼寝もできる」と豪快に笑う。

 昨年の冬から九州大学などの研究チームと共同で、フェイスブックを用いてハウス内環境データを確認したり流通業者や消費者と意見や情報を交換したりできる取り組みを行っている。今は試験段階だが改良が進めば、機械で室内環境を制御できるようになる。

 夢は、元岡地区のトマトを全国に広めること。6次産業化も視野に入れ、消費拡大と新たな担い手の増加を目指す。お薦めの食べ方を聞いたところ、生で食べる以外に、みそ汁の具材や、バターでソテーしてもおいしいそうだ。

 「わが子がトマトを食べているとうれしい。農家しか味わえない幸せ」と、父親の顔ものぞかせた富永さん。トマトに触れる手つきが優しく丁寧で、温厚な人柄とトマトへの自信を感じた。

 

大学生記者 福岡女子大学 田中丸あいさん
大学生記者 福岡女子大学 田中丸あいさん