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アスパラガス

JAみい小松菜

実は巨大な姿にまで育つグリーンアスパラガス

春のアスパラガスは前年の夏から秋にかけて、太陽の光をたっぷり浴びてつくられた栄養を蓄え成長する。春はまだ気温が低いため、根に栄養を貯めこんだ太い芽がゆっくりと伸び、甘味の強いアスパラガスが収穫されるのだ。

「やっぱり夏芽に比べると、春芽のものは太くなりますね。春収穫のものに比べると、夏秋は細くなっていきます」

春のアスパラガスは根の養分を使い切るころに、徐々に細くなっていく。そこで、あえて収穫をやめて繁らせ、今度は葉で光合成をさせて栄養を地下にまわす。これが立茎(りっけい)。そしてこの繁ったアスパラガスの根元からニョキニョキと出てくる芽が夏芽と呼ばれ、なんと1日で10センチも伸びるとか。夏芽は春芽と違い、シャキシャキとした食感で、爽やかな甘みとうま味が特徴。

一度植えたら植えたままで20年!?
手のかからない優等生

「だいたい26~27cmくらいの長さになったら収穫します。朝1回夕1回の収穫は10月末まで続くんです。食べ方としては、シンプルにボイルしてマヨネーズを付けるのがいいんじゃないですか。素揚げに塩をつけてもいいですね」

そしてもうひとつ驚きなのは、アスパラガスは一度株を植えると、10~20年植えっぱなしで済むという。植え替える手間がかからないとは、なんと生産者にやさしいことか。

毎日の作業に追われる中、
楽しみなのは長期の休暇

「水やりや肥料散布などアスパラガスは毎日なにかしら作業があるんでシーズン中は休みがとれないんです。その代わり、収穫が終わると翌年の1月ごろまではシーズンオフ。まあ、細かく休めない分、長い休みがとれるのはうれしいですね」

実家である農家に帰ってきて3年目、まだ31歳の若さの田中さんは農業をはじめるまでは「あちこち転々としてました(笑)」と語るが、いまでは自然の中で伸びやかに作業。まさに天に向かってまっすぐ伸びていくアスパラガスのよう、とは少々シメがきれい過ぎ!?

(平成28年2月 取材)

協力:福岡県農林水産物ブランド化推進協議会