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筑穂牛

筑穂牛

歴史のある筑豊のブランド牛

農家といっても扱う品目はさまざま。米も野菜も果物もある中に、畜産農家という存在も。そこで訪ねたのは旧筑穂町(現飯塚市)のブランド牛・筑穂牛を育てる瓜生牧場。

「畜産をはじめて22年目になりますね。いまは約200頭の世話を、兄と2人でやってます。毎朝7時に牛舎に行って、自分の朝ご飯より先に、牛にごはんをあげてます(笑)」

人間と同じこと
粗食が健康体を作る

和牛の場合、農家は繁殖農家と肥育農家に分かれ、いわば分業の体制をとる場合が多い。瓜生牧場は肥育農家にあたる。

「繁殖農家から子牛を買ってきて育てるんです。8か月齢くらいで仕入れて、約30か月で出荷します。いまのペースは月に12~13頭を出荷してますね」

とはいえ、なんといっても相手は生き物。いろいろ気配り(?)も必要なはず。特に餌の問題はなにより肥育に影響するだろう。

「牛の飼料は粗飼料と濃厚飼料がありまして、粗飼料は主に藁、濃厚飼料はとうもろこし、大豆、麦などですが、うちはふすま(小麦を製粉したときにふるい分けられる糠)を中心にしています。それによってカロリーが抑えられ、肉がしつこくならないんです。12~13か月くらいまでは粗飼料を中心に与えて体を作ります。人間と一緒ですよね。小さいときにしっかりした食事をとる習慣をつけておけば、大人になってからちょっとくらい暴飲暴食しても体をこわさないという。微生物など腸内環境を整えるという目的もありますしね」

命を扱う仕事だから
感謝の気持ちを

そうして手塩にかけてすくすくと育った牛たちがやがて出荷されていく、いわば別れの日を迎えることになるわけだが…。

「人間は食べなきゃ生きていけません。それは自然なことですよね。だから、牛を見て、食卓の牛肉を見て、命を感じて、感謝の気持ちを持つようにしているんです。そう、責任ある仕事だと思っています」

(平成28年3月 取材)

協力:福岡県農林水産物ブランド化推進協議会