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みかん

JAみい小松菜

異業種での体験が生産に役立つことも

今回はJAみなみ筑後の山川選果場にお邪魔。みやま市山川町といえば、甘みの強い山川みかんで有名だ。お話を聞いた生産者の只隈さん、宮本さんは2人とも異業種体験者。

「26歳まで美容師をやってました。みかん作りは木を育てるだけじゃなく、人と人とのつながりも大事にしなければならない仕事。前の職業の接客体験が役立ってる面もありますね」(只隈さん)

「ぼくは今年の3月までサラリーマンで、ずっと営業をしてました。でも営業だけじゃなく、生産も管理も経理も、全部やりたくなっちゃって。で、農業だったら全部できるな、と」(宮本さん)

甘みの強い“南津海”がいま大ブレーク

そして、そんな山川町がいま推しなのが“南津海(なつみ)”というみかんの品種。この時季はまだ酸味が強いが、どんどん甘くなり糖度は14度にも達するという。

「まだまだ果皮強化のためにカルシウムの吸収率を高めなきゃならない。この仕事してると、この年になってめちゃめちゃ化学の勉強することになりますよ(笑)」(只隈さん)

もはや10年近くのキャリアになる只隈さんは「木と会話ができるようになりました。葉を見てその木の状態がわかったり」とも語る。

生産者同志の交流がこれからは必須に

いっぽうニューフェースの宮本さんにはある理想があるという。

「いままでの農業って自分の開発した方法や技術の継承をせず、秘密に囲ってきたような面があると思うんですよ。これからは他農家ともどんどん情報交換をしていくべき。情報交換により品質も安定してくるだろうし、シニアの人も女性も入ってこられれば労働力も得られるようになる。行動を起こしてなくても潜在的にやりたいと思ってる人はいるんじゃないかな」

山川から農業新時代が生まれる日が来るかもしれない。

(平成27年12月 取材)

協力:福岡県農林水産物ブランド化推進協議会