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ラナンキュラス

JAみい小松菜

JA出身の生産者は
観賞用作物の専業農家

基本的に食用作物の生産者を紹介してきた当ページに、初の鑑賞用作物が登場。ブライダル商材として人気の花、ラナンキュラスを育てるのが高瀬英治さん。実は元JAの職員だった人。

「JAを辞めて、専業農家をはじめたのが20年前ですね。いまではラナンキュラスの品種だけでも10種ほど。ほかにチューリップやダリア、ひまわりなど10品目くらいの花を出荷してます」

見た目が勝負だからこそ
大切なのは繊細さ

観賞用の作物は食用以上に見た目が大切なはず。やはり気の遣いどころが野菜や果物とは違うのだろうか?

「まず大事なのは温度管理ですね。冬でもハウスの換気をまめにすることで病気を防ぎます。土の配合もむずかしいし、それと気をつけたいのはウイルス。ウイルスが付いたところは傷口を専用の焼きばさみって道具を使って切り落とすんですが、これがまた高くて、20,000円くらいする(笑)」

見た目どおりに繊細な工程が必要とされているようだ。そんな作業をするのは高瀬さんほか家族たち。臨時で植え付けにパートさんを頼んだりもするとか。

「ラナンキュラスの収穫は早朝5時くらいから始まるので、さすがに申し訳なくてひとには頼めない(笑)。だからいまは24棟のハウスを家族5人でやってます。息子がちょうど高3で、農大に行こうかなんて言ってますけど、まあ先のことはわからないですよねー」

中には異彩を放つ
こんな変り種も

ところでラナンキュラスといえば世界中に500種以上が存在する品目。中には珍しい種も当然あり、上の写真はちょうど咲きほこっていたシストロンという種類。赤い花が咲くにしたがって、グリーンが真ん中からにょきにょき伸びてくるという不思議なルックスだ。高瀬さんいわく「わりと知られてる品種ですよ」とのことだが、いやあ初めて見た、こんな不思議な花。まだまだ実に奥が深く、開拓しがいのあるジャンルのようだ。

(平成28年3月 取材)

協力:福岡県農林水産物ブランド化推進協議会