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しいたけ

JAみい小松菜

しいたけの生産者はまさかの博士号保持

今回のあぐりHERO(正確にはヒロインか)はなんと、博士号を持つ博識生産者! 川村倫子さんは大学時代に薬用キノコの研究をして農学の博士号を取得。が、転じて食用のしいたけづくりの仕事を選んだという。

「もともと医者になりたくて進学したんですけどね。それで大学院に進んだんですが、実はなにか商売もやりたくて。お客さんの喜ぶ顔が見られる仕事がいいなあと思ったんです。学生時代もホテルの宴会係のアルバイトをしていて、お客さんと触れ合う仕事がすごく気に入ってました。一時は本気で結婚式場に勤めようと思ったこともあったんですよ」

どちらにしても華麗なる転身ではあるが。

安定した環境が屋内栽培の強み

しいたけ栽培といえば思い出されるのが、いわゆるホダ木に菌を植え付けて育てる手法。しかし、川村さんの職場に並んでいるのは四角い箱のようなもの。

「菌床といいまして、オガクズなどに水をまぜてつくります。ここに菌を植えるんです。小屋の中で育てるので温度も安定してるし、屋外で育てるよりも天気に左右されなくて済むんですよ。収穫したしいたけは生用と乾燥用で、乾燥用は乾燥機で12時間かけて乾します。天日乾しにこだわる人もいますけど、どうしても時間がかかるし、色も悪くなるんですよね」

冬メニューで活躍するしいたけは夏場が課題

そうして出荷されたしいたけはこれからの季節、鍋やシチューなどにひっぱりだこだ。

「そうなんですよ。冬は調子がいいんですが、どうしても夏場の需要が落ち込むんです。これはしいたけだけじゃなく、キノコ業界全体に言えることなんですが」

今はしいたけ以外にもヒラタケ、そしてアガリクスも栽培中とか。このあたりは農学博士の面目躍如か。

(平成27年11月 取材)

協力:福岡県農林水産物ブランド化推進協議会